4年ぶりに有観客となる祭りへの来場を呼びかける有澤実行委員長(右)ら

4年ぶりに有観客となる祭りへの来場を呼びかける有澤実行委員長(右)ら

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婦中・鵜飼祭 大看板でPR 4年ぶり有観客で実行委、20日 漁実演や催し

北日本新聞(2023年5月12日)

 富山市婦中町島本郷の田島川で開かれる「売比河鵜飼祭(めひかわうかいまつり)」を20日に控え、鵜坂公民館(同市婦中町上田島)の正面にPR看板がお目見えした。同祭実行委員会は今回、4年ぶりに観客を入れ、地元児童らによる踊りなどのアトラクションも復活させる。有澤守委員長は「鵜坂の歴史が詰まった祭りを、多くの人に見てもらいたい」と話している。

 鵜飼祭では、かがり火で川面を照らしながら鵜飼い漁を実演する。奈良時代の越中国司、大伴家持が神通川(古名・売比河)の鵜飼い漁を題材にした和歌を詠んだとの故事にちなんで地元住民でつくる実行委員会が開き、今年で26回目。東日本大震災が発生した2011年と、新型コロナウイルス感染拡大後の20、21年は中止し、昨年は無観客で行った。

 看板は本番に向けて機運を高めようと、実行委が設置した。大きさは2メートル四方で、家持が詠んだと伝わる和歌「売比河の 早き瀬ごとに 篝(かがり)さし 八十伴(やそとも)の男は 鵜川立ちけり」を紹介。かがり火の下で鵜飼い漁をする鵜匠(うしょう)が描かれている。

 当日は午後5時に鵜坂小学校の6年生による「鵜坂さんさい踊り」で幕開けし、楽器演奏やダンスなど多彩なステージを繰り広げる。鵜飼い漁の実演は同8時から。混雑が予想されるため、実行委は公共交通機関での来場を呼びかけている。北日本新聞社共催。

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