大勢の来場者でにぎわう会場

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棟方志功展、閉幕迫りファン続々 21日まで県美術館

北日本新聞(2023年5月19日)

 富山県美術館で開催中の「生誕120年棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ」は21日の閉幕が迫る中、板画(はんが)家棟方志功の画業をたどろうと多くのファンが訪れている。18日も大勢の人が来場し、板画や油彩画など多彩な作品に見入った。

 青森、東京、富山を拠点に活動した棟方の創作の全貌を紹介する企画展。板画の代表作や疎開した福光町(現南砺市)の光徳寺に残る襖(ふすま)絵、装丁や挿絵を手がけた本など約240点を一堂に展示している。来場者は作品とじっくり向き合いながら会場を巡った。撮影可能な作品も多く、スマホを向ける人もいた。

 以前訪れた光徳寺で襖絵に魅了されたという富山市婦中町の酒井律子さん(70)は「棟方が生きた背景を知ることで作風が変わっていく流れがよく分かった」と語った。

 棟方が制作に打ち込む映像に見入っていた徳島市の看護師、谷口美保さん(30)は「本当に絵が好きだったんだと思った」とほほ笑んだ。友人と訪れた立山町坂井沢の主婦、高崎由紀子さん(65)は「棟方の画業を一望することができて感動した。圧倒されて言葉が出ない」と感無量の様子で会場を後にした。

 開館時間は午前9時半~午後6時(入館は同5時半まで)。県美術館と北日本新聞社でつくる実行委員会、県など主催。

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