稽古に励む各町の地方衆=越中八尾観光会館

稽古に励む各町の地方衆=越中八尾観光会館

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風の盆へ腕磨く 富山・八尾で地方衆ら温習会

北日本新聞(2023年6月6日)

 9月1~3日に富山市八尾町中心部で開かれる「おわら風の盆」に向け、各町の地方(じかた)衆や踊り手が合同で練習する定例温習会が5日、同市八尾町上新町の越中八尾観光会館で始まった。10日まで6日間にわたって行い、初日は若手からベテランまでの地方衆76人が腕を磨いた。

 同市八尾町中心部でおわらを継承する11町の担い手の技術向上や交流を目的に、県民謡越中八尾おわら保存会(金厚有豊会長)が毎年開いている。

 5日は三味線、胡弓(こきゅう)、太鼓、唄、囃子(はやし)を担う地方衆が参加した。島崎竹志演技指導部総括部長(61)=諏訪町=があいさつし、資料編纂(へんさん)部の黒田文子さんがおわらを発展させてきた先人の歴史を説明した。

 参加者は五つのグループに分かれて音を合わせ、演技指導部のメンバーから発声法や強弱のつけ方などについて助言を受けた。初めて参加した胡弓奏者の金厚佑進さん(19)=東町=は「他の町の方と一緒に演奏するのは緊張したが、良い経験になった。納得のいく音色を表現できるまで練習したい」と意気込んだ。

 地方衆の稽古は7日まで。8、9日は踊り手、10日は地方衆と踊り手による総合練習を予定している。

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