パン製造販売のパン・オーレ(富山市掛尾町、七森正史社長)は15日、富山名物「七越焼」の粒あんを使ったあんパンを発売する。焼き上がったパンにあんを直接注入し、風味豊かな味わいに仕上げた。
パン・オーレは今年3月、「七越」(富山市中央通り)の親会社である菓子製造卸・栃木屋(広島)の完全子会社となった。これを機に、田中憲治会長が中心となり、両社の強みを生かした商品作りを進めてきた。
あんパンは、あんを生地で包んでから焼き上げる製法が一般的だが、水分が失われ、生地とあんに隙間ができやすい。パン・オーレでは、あんの風味を損なわないよう、後入れ製法を採用。内容量もこれまでのあんパンより多く、重量感がある。ただ機械化が難しく、手作業で注入している。
主力の七越あんパン(税抜き200円)のほか、あんクロワッサン(220円)、えごまあんパン(240円)も販売する。七森社長は「多くの県民に食べてもらいたい」と量産化に意欲を見せる。