来園者が散策する国営越後丘陵公園内の「ながおか香りのばら園」=6月8日、長岡市宮本東方町

来園者が散策する国営越後丘陵公園内の「ながおか香りのばら園」=6月8日、長岡市宮本東方町

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長岡・国営越後丘陵公園、入園者数1千万人を達成!

新潟日報(2023年6月15日)

 ことし7月に開園25年を迎える国営越後丘陵公園(新潟県長岡市宮本東方町)の入園者数が6月1日、1千万人を達成した。ここ数年は感染禍の影響で、年間入園者数は30万人台に落ち込んだが、2022年度は40万人台に回復。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行したこともあり、さらなる増加を期待する。同園は「県外客も戻りつつある。園の魅力である花のリレーを生かした企画を充実させたい」と話している。

 越後丘陵公園は1998年7月、国内13番目の国営公園としてオープン。チューリップやコスモス、雪割草など四季の花々や、木製遊具がある「健康ゾーン」と、自然を生かした「里山フィールドミュージアム」からなる。全体の計画面積は約400ヘクタールで現在、約340ヘクタールが開園している。

 年間の入園者数は開園初年度(約8カ月間)の約15万人から徐々に増加し、2015年度には過去最多の55万人を突破。その後も40万人台をキープしていた。

 ただ20年度は、感染禍に伴い4月から5月にかけて約1カ月間を休園とした影響もあり、約32万人に激減。21年度も約35万人と低迷が続いたが、22年度は感染禍前の約9割の水準となる約41万人にまで回復した。

 ことし3月は、雪解けが早く、雪割草やカタクリが例年より早く開花したことや、遊具エリアを前倒しで開放したこともあって、3月としては過去最多の3万3150人が来場。本年度も、4、5月の合計は前年同期を上回る。

 6月8日、見頃を迎える「ばら園」では、市民や外国人観光客らが、バラに顔を近づけて甘い香りを楽しんだり、スマートフォンで写真を撮って散策したりする姿が見られた。ベンチでくつろいでいた新潟県燕市の会社員男性(68)は「県内で、これだけ手入れがされた花々や広大な自然を満喫できる公園は他にない。年に4、5回は来ている」と話した。

 今後はマウンテンバイクコースやアウトドアエリアを整備し、数年のうちに全面開園を予定する。国営越後丘陵公園事務所の渡邊俊彦事務所長(54)は「この25年で、四季折々の花のリレーを楽しめる公園として定着してきた。より多くの人に親しんでもらえる公園づくりを進めたい」と語った。

詳細情報

リンク
国営越後丘陵公園 https://echigo-park.jp/
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