新潟県長岡市与板地域の銘菓「はっか糖」を製造する「かねしょう菓子舗」（長岡市与板町与板）は、ハッカ成分を通常商品の３倍にした新商品を発売した。鼻や喉にスースーとする冷たい刺激を感じられるのが特徴だ。かねしょう菓子舗は「炭酸飲料やビールのお供にすれば、より清涼感が楽しめる」としている。

　はっか糖は、グラニュー糖、水あめ、天然のハッカから抽出した結晶「ハッカ脳」で作るシンプルな菓子だ。爽やかな味わいから、夏の菓子として親しまれてきた。

　かねしょうは１９５０年創業。ロールケーキやようかんなどの和洋菓子を製造し、はっか糖は店の売り上げの６、７割を占める主力商品となっている。通常の白色や抹茶風味といった定番に加え、トウガラシや「越のむらさき」（長岡市）のしょうゆを使った商品など、伝統を守りつつ、新しさも追求してきた。

　新商品は、客の「もっとハッカを強くできないか」という要望を受け、４月に発売した。定番の白色のハッカ脳の量を増やし、より涼しさを感じられるように水色に着色した。口に広がる優しい甘みは従来の商品と変わらないが、喉や鼻にぴりっとした刺激が楽しめるパンチの効いた一品に仕上がった。

　店主の佐藤誠一さん（７６）は「定番品よりも売れ行きは３倍で意外だった。若い人たちにも、はっか糖に興味を持ってもらえるきっかけの商品になればうれしい」と話す。

　ハッカ３倍も含め、各種類１１０グラムで３４０円。かねしょうの店舗や道の駅ながおか花火館で購入できる。問い合わせはかねしょう菓子舗、０２５８（７２）２１６４。