四季の味彩かねこで提供されているアラの刺し身とすし=柏崎市田中

四季の味彩かねこで提供されているアラの刺し身とすし=柏崎市田中

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【期間限定】幻の高級魚「アラ」、柏崎市でご賞味あれ

新潟日報(2023年7月5日)

 新潟県柏崎市独自の漁法で釣る「アラ」を知ってもらおうと、柏崎市内24の飲食店でアラ料理の提供が始まった。全国的に漁獲量が少なく、「幻の高級魚」とされる白身の魚を刺し身やすしで味わえる。

 ハタ科の魚のアラは北海道から九州にかけて水深200メートルの岩礁に生息している。背びれのトゲとエラぶたのトゲが「荒々しい」見た目であることから名付けられたという。全国的に漁獲量が少なく、1キロあたり3千〜4千円ほどで取引されている。

 柏崎では、20年以上前から、おけに仕掛けを付けて潮の流れに乗せて釣る「おけ流し一本釣り」で取っている。鮮度を長持ちさせるため、船上で血抜きと神経締めを行う。2022年の柏崎市の漁獲量は1・8トンだった。

 アラをより知ってもらおうと、市は21年からPRに力を入れる。おけ流し一本釣りで漁獲し、神経締め処理を施した重さ2キロ以上のものを「柏崎のアラ」として認定し、ブランド化を目指す。

 新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ魚価の向上と飲食店の活性化を図ろうと、漁最盛期の6、7月には市内の飲食店がアラ料理を提供するキャンペーンを実施。今年で3年目となった。

 柏崎市田中の「四季の味彩(あじさい) かねこ」では、アラを刺し身やすしのねたにして出している。店主の金子正也さん(64)は「今が一番おいしい夏の魚。生のままで味わってもらいたい」と話す。刺し身を食べた柏崎市の会社員男性(55)は「コリコリと歯ごたえがあって、おいしかった。お酒にも合う」と笑顔だった。

 7月30日まで。かねこのほか、市内で提供される割烹(かっぽう)や飲食店は次の通り。

 割烹乃佐和、日本料理三井田、割烹杵屋、割烹嘉月、割烹大橋屋、割烹いしと、割烹ささ川、呑(のみ)食処(どころ)三五郎、ちから、割烹髙石、割烹いなほ、秀寿司(ずし)、旭寿司、すし割烹魚河岸、寿司処しなのや、すし処福うら、鮨花㐂、寿司広、日の出寿司、天屋旅館、せん乃、和ダイニングろくべえ、日吉漁港けんじろう第九埠頭(ふとう)

詳細情報

リンク
【期間限定】幻の高級魚「アラ」が市内飲食店で味わえます!/柏崎市公式ホームページ https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/soshikiichiran/sangyoshinkobu/norinsuisanka/3/8/27031.html
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