音琴さん(右)の解説を聞きながら木彫刻を眺める来場者

音琴さん(右)の解説を聞きながら木彫刻を眺める来場者

富山県 富山・八尾 祭り・催し

社会問題捉えた木彫刻 越中アートフェスタ大賞の音琴さん(砺波)個展

北日本新聞(2023年8月3日)

 昨年の「越中アートフェスタ」で大賞に選ばれた井波彫刻師、音琴冰春(ねごとすいしゅん)さん(63)=本名和彦、砺波市杉木=の受賞を記念した個展が2日、北日本新聞ギャラリーで始まった。駆け抜けるバイクを捉えた受賞作やウクライナの平和を願った作品など、現代社会の問題を捉えた木彫刻の大作11点が並ぶ。6日まで。

 音琴さんは自宅と「道の駅井波」に工房を構え井波彫刻を制作する傍ら、約13年前にチェーンソーアートに出合い、創作活動を始めた。会場には、温暖化など環境問題が進む中でも争いの絶えない現代に疑問を呈するような作品が並んでいる。

 「平和への道(ウクライナへ)」はロシアのウクライナ侵攻を受けて作った。折り鶴をささげるように持ち、戦車のわだちにしゃがむ少女をイチョウの木から削り出した。第45回日展入選作の「美・ライディング」は、女性の体の曲線とバイクを融合させた一作。「釣ったぞ! 恵比寿(えびす)」は釣り上げられる大きなブリを臨場感豊かに表現している。

 開場時間は午前10時~午後6時。最終日の6日は午後1時まで。入場無料。北日本新聞社主催。

えきねっと びゅう国内ツアー

富山・八尾 ニュース

富山・八尾
イベント

富山・八尾
スポット