富山市八尾町中心部にある玉旭酒造(東町、玉生(たもう)貴嗣社長)と福鶴酒造(西町、福島淳社長)は20日、互いの日本酒を混ぜ合わせた商品「八尾ブレンド2023」の販売を始める。9月1~3日に開かれる「おわら風の盆」に向け、「多くの方に味わってほしい」とPRしている。
福鶴酒造と玉旭酒造は共に江戸時代後期の創業で、直線距離でわずか100メートルほどにある。八尾の活性化と需要が落ち込む日本酒の魅力アップを目指し、コロナ禍の2021年から毎年、コラボ商品を売り出してきた。
第4弾となる今回は、福鶴酒造が玉旭酒造に日本酒を持ち寄り、それぞれ半分ずつをブレンド。濃厚な福鶴、淡麗な玉旭という両酒造の酒の個性を生かした味わいに仕上がった。酒類卸の北陸酒販(富山市下赤江町)が仲介した。
ラベルには、それぞれが蔵を構える西町と東町のおわらの踊り手の写真をプリントした。2千本限定で、720ミリリットル1870円。20日から、県内外の酒販店や都内のアンテナショップなどで取り扱う。
玉生社長(48)と福島社長(55)は「おわらの男踊りの勇壮さと女踊りの優美さを表現したような味わい深い酒を楽しんでほしい」と話している。