福井県南越前町は9月11日、新型コロナウイルスや昨夏の大雨被害の影響で営業を見送っていた今庄365スキー場について、今季はエリアを縮小して4季ぶりに営業を再開する方針を明らかにした。
同日、開かれた町会本会議で、坪川伸理議員の一般質問に対し岩倉光弘町長が答弁した。
同スキー場は2020、21年度は新型コロナの影響で営業しなかった。22年度は3季ぶりのオープンを目指していたが、大雨被害により周辺の町道や排水施設が損傷し営業を見送った。
町は今季の営業再開に向け、復旧工事を9月中に完了するとともに、スタッフの確保など準備を進めていく。
本会議で岩倉町長は15~19年度の経営状況について、降雪量の減少により年平均で1億円の赤字があると説明。このため今季は四つのリフトのうち、上級、中級、初級者向けの第1ペアリフトのみを運行すると示した。
今後の施設運営の在り方については「(春夏秋の)グリーンシーズンに集客が見込めるアクテビティーを取り入れ、誰もが楽しめるアウトドア、レジャー施設に整備していきたい」と述べた。
同スキー場は1990年にオープンした。近年は暖冬の影響で経営が低迷し、19年度には指定管理者の民間企業が撤退。その後は町公共施設管理公社が管理している。