城下町村上の歴史的な建物や文化に触れる「町屋の屛風(びょうぶ)まつり」が9月15日、村上市の旧町人町一帯で始まった。日本画や漢詩などそれぞれの家で受け継ぐ屛風が飾られ、訪れた人は町屋の雰囲気と共に楽しんだ。
村上町屋商人会が主催し、23回目。店舗など44軒が参加した。堆朱(ついしゅ)や陶器など、工芸品を合わせて展示する店もある。
肴町の山上染物店では、幕末から明治にかけて活躍した日本画家が四季の花鳥を描いた作品と、絵や短歌の短冊などを合わせた「張り交ぜ屛風」を展示。訪れた人は高い天井や太い梁(はり)にも注目していた。
新発田市の無職男性(73)は「昔の物が引き継がれていて素晴らしい」と感心していた。商人会副会長で山上染物店の山上あづささん(54)は「町屋の中を見てもらい、村上ファンになってほしい」と話した。
10月15日まで。問い合わせは市観光協会、0254(53)2258。