築62年の古民家を活用したゲストハウス「木之古」の共有のダイニングキッチン。木のぬくもりが感じられゆったりと過ごせる≡福井県越前町織田

築62年の古民家を活用したゲストハウス「木之古」の共有のダイニングキッチン。木のぬくもりが感じられゆったりと過ごせる≡福井県越前町織田

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古民家ゲストハウス人気 地元企業が改装、福井県越前町

福井新聞(2023年10月4日)

 福井県越前町織田にある築62年の古民家を活用したゲストハウス「木之古(きのこ)」が、国内外の旅行客から人気を集めている。ダイビング・宿泊・飲食事業「えちぜんログ」を展開する同町の企業が今年7月にオープンした施設。古民家での昔ながらの生活体験や、県内観光に適した立地が宿泊客に喜ばれている。

 古民家は木造2階建て。徒歩圏内に飲食店やスーパー、バスターミナルなどがあり、織田地区の観光名所の劔神社までは徒歩7分ほど。同町の越前海岸までは車で約10分、福井市内までは約30分と移動に適した場所に位置している。

 古民家を運営する三田村社長が町の空き家情報バンクから見つけ、昨年7月から2階部分を同社スタッフの社員寮として使っている。これまで手つかずだった1階部分を有効活用しようと、今年6月から約1カ月かけて改装工事を進め、ゲストハウスとしてオープンさせた。

 1階部分の客室は3人部屋の洋室と4人部屋の和室の計2室を設けた。ほかに、食材を持ち込んで調理できる共有のダイニングキッチンや、宿泊客同士で交流できる大広間がある。共有のシャワールームや洗面所、トイレも完備している。

 三田村社長によると、7月のオープン直後から米国や中国、ペルーなどから海外客の宿泊も多い。三田村社長は「日本っぽい」古民家の雰囲気が外国人の関心を集めているとみる。「古民家は木のぬくもりを感じられる日本らしい場所。町内外を観光しやすい立地にあることも受けているのでは」と話す。

 三田村社長は今後、同町ならではの陶芸や魚さばきなどの体験イベントを開き、「ゲストハウスを地元住民と宿泊客が集う拠点にしていきたい」と意気込んでいる。

 予約、問い合わせは民泊仲介サイト「エアビーアンドビー」から。1泊1人当たり4070円から(消費税込み、別途予約サイトの手数料が必要)。

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