富山市上大久保(大沢野)のレストラン・洋菓子店のユース丸は、吉乃友酒造(同市婦中町下井沢)とともに奥田神社(同市奥田本町)境内の湧き水を使ったオリジナルの甘酒を作った。同神社の湧き水は水神様によってはらい清められているとされ、「無病の水」として知られる。17日から販売し、「多くの人に元気になってほしい」とPRする。
ユース丸は吉乃友酒造の甘酒などを取り扱っており、コラボしてオリジナル商品ができないか考えた。ユース丸のママ、杉川実鈴さん(43)が奥田神社の湧き水のファンだったことから、湧き水を用いた甘酒を思いつき、同神社の了承を得た。
商品名は「神の一粒」。米こうじをペースト状にしたさらっとした飲み口で、大人から子どもまで楽しめる。月や松川べりの桜などをデザインしたラベルは、富山の自然をモチーフに作品づくりをしている創作写真家のMIYUさんが手がけた。販売前に杉川さんと吉乃友酒造の杜氏(とうじ)で製造部長の廣島達彦さん(50)、同神社宮司の二宮啓さん(67)がユース丸に集まり、出来栄えを確かめた。3人は「おいしく仕上がった。御利益のある甘酒を飲んで、多くの人に元気になってもらいたい」と話した。
1本300グラムで660円。ユース丸と先月下旬に2号店として同市上本町にオープンした総菜店「ごほう美惣菜ユース丸」で販売する。