二俣屋できび団子を手にする(右から)川岸さん、佐々木さん、片口さん

二俣屋できび団子を手にする(右から)川岸さん、佐々木さん、片口さん

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きび団子を新名物に 黒部・宇奈月と射水でタッグ、特産「いなきび」活用

北日本新聞(2023年10月21日)

 黒部市宇奈月町の特産品「いなきび」で作ったきび団子が21日、射水市三ケ(小杉)の和菓子店「斗々庵(ととあん) 二俣屋」で発売される。宇奈月のいなきび生産者と射水のみそ・しょうゆ醸造業者、和菓子店が、新たな名物を作ろうと協力。地域やいなきび生産の盛り上げにつなげたい考えだ。

 いなきびは旧宇奈月町の在来種のきび。かつては約60軒が栽培していたが、手間がかかることなどから現在は数軒に減った。

 その一軒であるファームクリエイト黒部(黒部市宇奈月町下立、佐々木智社長)は昨年から、みそ・しょうゆ醸造業の片口屋(射水市戸破・小杉)などと連携。魚醤(ぎょしょう)やビールのかすをもらって有機肥料を作り、この肥料でいなきびを育て、佐々木さんが営む「うなづき食工房」でクッキーや餅に加工して販売している。

 きび団子は、佐々木さんが新たな目玉として開発を模索。だが、自身の食工房に機材がないため、片口屋の紹介で二俣屋で作ってもらうことになった。

 団子は黄色できびの風味や粒の豊かな食感を楽しめる。21日から二俣屋で3本400円(税込み)で販売するほか、同日と22日に富山市のテクノホールで開かれる「越中とやま食の王国フェスタ」でうなづき食工房が販売する。黒部市の道の駅などにも卸していく。

 佐々木さんと片口屋社長の片口敏昭さん、二俣屋代表の川岸有紀子さんは「離れていても志が同じならタッグを組める。多くの人に食べてほしい」と話す。

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