看板を立てる和田さん(左)と赤座さん

看板を立てる和田さん(左)と赤座さん

富山県 富山・八尾 アウトドア・レジャー

旧飛騨街道に親しんで 富山の細入で1・6キロの復元整備完了

北日本新聞(2023年11月14日)

 富山市の細入自治会連合会観光対策専門部会が取り組んできた「旧飛騨街道」1・6キロの復元整備が13日、完了した。街道はかつて越中と飛騨の往来で利用されたが、道路整備などにより使われなくなっていた。紅葉を楽しみながら往時の人々の歩みを感じてもらいたいと、18日には歩行会が開かれる。部会のメンバーは「ぜひ参加してほしい」と呼びかける。

 旧飛騨街道は、江戸期に米や魚、塩などを運ぶ交易ルートとして栄えた。復活させた古道は街道の一部で、細入地域の庵谷と片掛を結ぶ小菅峠を通るルート。1886(明治19)年に馬車道が開通するまでは、人や牛などが歩いて山を越えたという。

 古道の整備は、目に見える形で地域の歴史を伝承しようと「飛騨街道100年プロジェクト」と題して今春から実施。メンバーは草や木を刈ったり、歩きにくい場所にロープを張ったりする作業を進めてきた。

 この日はメンバーの赤座久明さん(70)と和田幸治さん(73)が、庵谷側と片掛側の入口など4カ所に、標高や距離などを記した看板を立てた。今後も定期的に草刈りなどを行う。赤座さんは「広く愛用してもらい、地域の交流人口を増やしたい」と話す。

 18日の歩行会ではメンバーが案内し、紅葉が色づく神通峡のV字谷や白亜紀に堆積した庵谷峠れき岩層を観察する。17日まで先着30人の申し込みを受け付ける。参加料100円で小雨決行。問い合わせは細入中核型地区センター、電話076(485)2111。

えきねっと びゅう国内ツアー

富山・八尾 ニュース

富山・八尾
イベント

富山・八尾
スポット