三面川などで鮭（さけ）漁が本格化した新潟県村上市で、地域に親しまれた味を提供する「村上はらこ丼フェスティバル」が開かれている。市内２０店舗で、独自に味付けした自慢の逸品が楽しめる。

　「はらこ」は村上の方言でイクラのこと。市内の家庭では、この時期、しょうゆ漬けにするなどして親しまれている。市観光協会が毎年、鮭漁のシーズンに食の面から、「鮭の町・村上」をＰＲしようと企画している。

　７回目のことしは料亭や割烹（かっぽう）、レストランなど２０店舗が参加した。「和いたり庵（あん）ヤマト」（村上市北新保）が考案した、クリームパスタと焼きチーズリゾットを合わせた「鮭とはらこのパスタ丼」（２千円）など工夫を凝らした丼物が味わえる。

　村上市観光協会は「１２月になると、町屋には塩引き鮭がつり下げられる。村上を訪れて、食と共に鮭の文化を楽しんでほしい」とＰＲしている。１２月３１日まで（早期終了の店舗あり）。

　問い合わせは村上駅前観光案内所、０２５４（５３）２２５８。