施設内を紹介する藤澤さん夫婦=オーベルジュとやま鶏~kei~

施設内を紹介する藤澤さん夫婦=オーベルジュとやま鶏~kei~

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ウコッケイ触れ合いOK 富山の藤澤さん夫婦、宿泊・飲食施設開業

北日本新聞(2023年12月13日)

 ウコッケイを飼育する藤澤雅位智(まさいち)さん(66)、人美さん(69)夫婦が11月、富山市水橋中馬場の自宅の納屋を改築し、宿泊設備を備えたレストラン「オーベルジュとやま鶏~kei~」をオープンした。ウコッケイとの触れ合いを楽しめる全国でも珍しい施設で、ひなを買い求めに全国から愛鳥家が訪れる。近年は鳥インフルエンザの流行で、ひなを販売する事業者が減っているという。2人は「多くの人にウコッケイと富山の魅力を伝えたい」と話す。

 夫婦がウコッケイのとりこになったのは約20年前。自宅に迷い込んできたペットのウコッケイを保護した際、人懐っこい様子や毛がふさふさした愛らしい姿に魅了された。その後、飼育を始め、食用の卵とペット用のひなの販売を始めた。

 珍しい鳥を扱っているため、客は少しずつ増えた。そのさなか、鳥インフルエンザの流行でウコッケイのひなを販売する業者が全国的に減少。日本各地からひなを求めて愛鳥家が訪れるようになった。

 だが、周辺には飲食店や宿泊施設が少なく、県外からの客は富山市中心部のホテルとの往復を余儀なくされていた。その様子を見てオーベルジュ(宿泊設備を備えたレストラン)の開業を決意。納屋の1階に客室2部屋、2階にレストランを設けた。鶏舎では約60羽を放し飼いにしている。

 養鶏農家ならではの付加価値として、ウコッケイを間近で見たり抱っこしたりできる触れ合いスペースを設置。定食には新鮮な卵と富山米「富富富」を使った卵かけご飯や、地元で水揚げされた魚のあら汁、刺し身などを出す。「地元の食材を楽しんで、富山を好きになってほしい」という心遣いだ。

 施設は1部屋に4人まで宿泊できる。1部屋の宿泊料金は2人で1万3200円、4人で2万4200円。宿泊者には1人千円で朝食を提供する。水曜定休。予約、問い合わせは電話076(478)3577。

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