原画の鑑賞やスマートフォンでの撮影を楽しむ来場者=富山大和((C)池野恋/集英社)

原画の鑑賞やスマートフォンでの撮影を楽しむ来場者=富山大和((C)池野恋/集英社)

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懐かしい記憶に浸る 富山大和で「ときめきトゥナイト展」開幕

北日本新聞(2023年12月23日)

 少女向け漫画雑誌「りぼん」の黄金期を彩った池野恋さんの人気漫画「ときめきトゥナイト」の直筆原画や連載当時の付録カットなど約300点をそろえた「ときめきトゥナイト展」が22日、富山大和で開幕した。女性を中心にファンらが訪れ、連載当時の懐かしい記憶に浸った。来年1月9日まで。

 同作は吸血鬼の父とオオカミ女の母を持つ江藤蘭世(ランゼ)、超能力を持つ市橋なるみ、蘭世の娘の真壁愛良(あいら)をそれぞれ主人公とする3部作。1982年7月号から「りぼん」で連載を始め、同年アニメ化された。現在も続編「ときめきトゥナイト それから」を漫画雑誌「クッキー」に連載中だ。

 富山大和は巡回展の3会場目。会場の壁はピンクや黄色に彩られ、直筆原画やラフスケッチなどが並ぶ。富山会場が本展で初公開となる原画約20点や、蘭世が思いを寄せる真壁俊と撮影できるスポットもあり、訪れた人は記憶をたどるようにじっくりと会場を回っていた。

 10月に開かれた京都会場にも行ったという氷見市十二町の会社員、島幸恵さん(49)は「『りぼん』を発売日に買いに行っていた小学生の頃の気持ちがよみがえり、キュンキュンした」と話す。東京から午前6時台の北陸新幹線で訪れた会社員、宮崎史織さん(47)は「壮大な設定だが、主人公たちが身の丈に合ったつつましい生き方をしているのが魅力。原画の美しさや線の細さに驚いた」とほほ笑んだ。

 入り口付近のパネルには、池野さんが来場して描いた真壁俊の絵とサインもある。北日本新聞社、富山大和主催。

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