高志の国文学館長で絵本作家の室井滋さんと、絵本画家の長谷川義史(よしふみ)さん(大阪)によるトークと朗読会が24日、同館で開かれた。立山町出身の作家・ジャーナリスト、翁久允(おきなきゅういん)の少年時代を題材にした絵本「キューちゃんの日記」(北日本新聞社刊)を共作した2人が、制作の過程や翁の人物像について語り合った。
同館で開催中の企画展「没後50年 コスモポリタン 翁久允 OKINA Kyuin 脱日本人!展」に合わせて開催。室井さんと長谷川さんが「キューちゃん―」を情感たっぷりに朗読し、聴衆約140人を引き込んだ。長谷川さんは翁について「自分の信じたことをしっかりやり抜き、ユーモアもある。自由に生きるパイオニアのような人だと気付いた」と話した。
企画展は来年3月4日まで。北日本新聞社共催。