高志の国文学館(富山市)で開かれている企画展「没後50年 コスモポリタン 翁久允(おきなきゅういん) OKINA Kyuin 脱日本人!展」に合わせ、富山高校のESS部員5人が28日、同館で翁の英文小説を朗読し、「大先輩」である翁の人物像や作品について語り合った。
翁は立山町出身の作家・ジャーナリスト。県立富山中学校(現富山高校)を中退後に19歳で渡米し、移民地文学を精力的に発表した。
部員は、翁の唯一の英文小説「In the Kingdom of God」を原文で朗読し、自分たちで考えた日本語訳を紹介。米国に住む日系2世の苦悩をテーマにした同作について意見交換した。水野真理子富山大准教授がコーディネーターを務めた。
企画展は3月4日まで。北日本新聞社共催。