遊覧船に乗り、運航コースの安全を確かめる中村専務ら=富山市本丸

遊覧船に乗り、運航コースの安全を確かめる中村専務ら=富山市本丸

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松川遊覧船(富山)3月23日から本格運航 能登半島地震で護岸損傷、コースの安全確認

北日本新聞(2024年2月14日)

 能登半島地震で富山市の松川の護岸が損傷し、今季の営業が危ぶまれていた松川遊覧船について、運航会社は3月23日から本格運航を始めることを決めた。13日はテスト運航を行い、コースの安全を確認した。

 地震の影響で、松川の護岸約500メートルで堤防の石積みに亀裂が入ったり、水辺の遊歩道の石畳が隆起したりした。遊覧船を運航する富山観光遊覧船は、「運航会社の責任で運航しても問題ない」との県の調査結果を受け、例年通りの時期に始めることにした。

 客が乗り降りする船の発着場の石畳は同社で張り替えるなどして修理する。

 13日は、中村珠太専務と中村青児常務が船に乗り、約2.4キロのコースを約1時間かけて点検した。地震の被害が大きかった箇所を重点的に、測量用の棒を使って水深を測り、水底の隆起や砂の堆積などを確かめた。

 中村専務は点検後、「運航に支障はなさそうだ。無事にお客さまを迎えられることにほっとしている」と表情を緩めた。ただ、今後の余震の可能性などを懸念し「例年以上に細やかな気配りをしていきたい」と話した。

 本格運航に先立ち、3月16、17、20日に1日4便の限定運航を行う。

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