平安時代の物語や貴族文化を伝える企画展「源氏物語と王朝の美-いにしえのみやびへ-」が20日、富山市の秋水美術館で開幕し、みやびやかな世界を紹介している。会期は5月19日まで。
展示の中心となるのは同館所蔵の「源氏物語画帖(がじょう)」。前後期展で場面を入れ替え、全54帖を初公開する。きめ細かな絵柄が美しい「源氏物語図屏風(びょうぶ)」や新収蔵の「宣房(のぶふさ)本三十六歌仙絵『伊勢』」、国重要文化財の「佐竹本三十六歌仙絵『源重之』」などの貴重な資料が並ぶ。
細身で軽い平安時代の太刀や調度品、直衣(のうし)、十二単(じゅうにひとえ)なども飾られている。北日本新聞社共催。