富山市の松川遊覧船の発船式が22日、富山城址公園の松川茶屋で開かれた。能登半島地震で松川の護岸が壊れ、一時は今季の営業が危ぶまれただけに、運航にこぎ着けた関係者の喜びはひとしお。市内の園児らが試乗し、川沿いの桜より一足早く笑顔の花を咲かせた。23日から本格運航する。
地震の影響で松川の堤防の石積みに亀裂が入ったり、遊歩道の石畳が隆起したりした。遊覧船の運航を担う富山観光遊覧船は「運航会社の責任で運航しても問題ない」との県の調査結果を受け、例年通り運航することになった。
式典で富山観光遊覧船の中村孝一社長があいさつ。同市雲雀ケ丘保育所(同市鹿島町)の園児13人が船長3人に花束を贈り、歌を披露した。テープカットの後、園児と出席者らが約30分の船旅に出発した。
天候などにより運航を見合わせる場合がある。運航状況は松川遊覧船のホームページやX(旧ツイッター)で確認できる。問い合わせは同社、電話076(425)8440。