富山市猪谷関所館の企画展「猪谷と鉄道ものがたり」が、同市猪谷(細入)の同館で開かれている。かつて猪谷と神岡を結んだ神岡鉄道や高山線開通時の様子などを、写真67枚を並べて紹介している。5月19日まで。
猪谷は明治から昭和にかけ鉄道とともに発展してきた。かつて越中と飛騨を往来する際に利用されていた「旧飛騨街道」の西道、東道、中道にはそれぞれ鉄道が通り、人の移動や鉱山の運搬を担っていたという。
企画展では、猪谷駅に乗り入れられていた神岡軌道や神岡鉄道、高山本線などを走る機関車や当時の人の姿を写真で紹介。同市楡原(細入)の佐田保さんが紙で作った鉄道模型も展示している。
会期中の5月3~5日には、県内の鉄道模型愛好者による鉄道模型の走行会を行う。丸山正宏館長は「猪谷と鉄道の深い関わりを知ってもらいたい」と話している。北日本新聞社後援。