舟橋村竹内の古刹・無量寺(竹澤文秀住職)の境内にあるシダレザクラ「糸桜」が4日、五分咲きを迎えた。同寺の糸桜は、豊臣秀吉が贅(ぜい)を尽くした「醍醐の花見」で知られる京都の醍醐寺にゆかりがあり、竹澤住職(73)は「2日ほど前から一気に開花が進んだ。満開が楽しみ」と話している。
竹澤住職は約20年前、京都の企業関係者との縁で醍醐寺の糸桜から増やされた個体を手に入れ、境内に植えた。現在は高さ約4メートルに成長。毎年、淡いピンク色の一重咲きの花を咲かせている。
竹澤住職は「多くの人に楽しんでもらいたい」と話す。
富山地方鉄道越中舟橋駅そばの同寺は、1869(明治2)年、年貢軽減を訴える新川郡の農民たちが起こした「ばんどり騒動」の集結地になったことでも知られる。