御殿の装飾に見入る出席者=加賀市山中温泉

御殿の装飾に見入る出席者=加賀市山中温泉

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山中温泉の新たな名所へ  「加賀依緑園」がオープン

北國新聞(2024年4月15日)

 加賀市が山中温泉で整備を進めていた観光文化施設「加賀依緑(いりょく)園」の開園式は13日、同園で行われ、約60人が職人の技の粋を集めた近代和風建築や温泉街の歴史に触れることのできる名所の誕生を祝った。

 加賀依緑園は明治期に建てられ、昭和天皇が宿泊した「旧よしのや依緑園別荘」を改装して整備した。本館や御殿、離れ、庭園などからなり、本館の「菊の間」「桐の間」は高級壁紙「金唐革紙(きんからかわかみ)」で装飾されている。エントランスには山中漆器の職人によるパネルをしつらえた。

 滞在した要人の紹介や、九谷焼など地元作家の工芸を展示するスペースも設けた。リナシェンテ(金沢市)が管理運営する。

 式では宮元陸市長が「開園を契機に県全体の観光の復活に向けた機運醸成を図りたい」とあいさつし、今津和喜夫市議会議長、櫻井比呂之山中温泉地域活性化懇話会長、木下孝治リナシェンテ社長が順に祝辞を述べた。見学会も開かれた。

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