富山市ファミリーパーク(同市古沢)は28日、開園40周年を迎え、同パーク内の自然体験センターで記念式典を開いた。この日は入園料を無料とし、ゴールデンウイーク中とあって大勢の家族連れでにぎわった。
記念式典には関係者約50人が出席。藤井裕久富山市長が「これからも市民の皆さまに愛される園となれるよう努めていく」と式辞を述べ、田畑裕明衆院議員と横野昭市議会議長が祝辞を述べた。近くの古沢保育所の年長児6人と共にくす玉を割った。
この日は8314人が来園。天候に恵まれ、親子連れが動物や自然との触れ合いを楽しんだ。4歳の娘と訪れた同市四方の松永実奈さん(34)は「富山ならではの自然を感じられるところが好き。また子どもと一緒に来たい」と笑顔を見せた。
村井仁志園長(59)は「40周年を迎えられたのは市民の方々のおかげ」と感謝する。同パークは、絶滅危惧種のニホンライチョウやホクリクサンショウウオなどの保全事業を通して生物多様性の大切さを伝えており「動物の生き様や自然を感じることで、心の豊かさや生きる知恵を養ってほしい」と話した。
同パークは1984年、人と生物が共存する里山の再生を目指して開園。郷土の動物を中心に96種729点を展示している。27日までの累計入園者数は1051万9005人となった。