富山市山田宿坊(すくぼう)の沢連(そうれ)集落にあるグラウンドで、大小約85匹の色とりどりのこいのぼりが優雅に空を泳いでいる。近くの坂口清志さん(78)が端午の節句に合わせて毎年掲げ、親子連れらがこいのぼりの下を走り抜けたり、写真を撮ったりして楽しんでいる。
坂口さんは集落で掲げられなくなったものを集めて28年前から設置。毎春、市内外から見物客が訪れる人気スポットとなっている。
一部に傷みが見られたため、3月に山田や八尾、婦中地域の公民館などで住民に自宅で掲揚していないこいのぼりの寄付を呼びかけたところ、約10世帯から申し出があった。
4年前から敷地内のポストにノートを入れており、「毎年楽しみにしています」などと訪れた人がメッセージや絵を書き込んでいる。坂口さんは「目標は100匹。親子で楽しんでもらえたらうれしい」と話す。掲揚は今月15日までで、雨や強風の日は下ろす。