米の魅力を伝えるとともに豊かな自然を満喫してもらいたいと、富山市春日(大沢野)の宿泊施設「ゆ~とりあ越中」を運営している春日温泉観光開発は、田植え体験を盛り込んだ宿泊プランを初めて設けた。あねくら営農組合(同市寺家・大沢野)と協力。同組合のメンバーが参加者の指導などを担う。ゆ~とりあ越中は「大沢野地域の良さを伝える機会にしたい」と意気込む。
ゆ~とりあ越中では米や野菜など、地元産の食材にこだわった料理を提供している。あねくら営農組合は朝食の米を納入しており、人気が高い。今回のプランは宿泊客に、より食材に興味を持ってもらうとともに、近くに広がる美しい風景を知ってほしいと企画。同組合に協力を呼びかけたところ快諾を得た。
プランは24日から、または25日からの1泊2日を用意。初日は、ゆ~とりあ越中でゆったりと過ごしてもらい、2日目に富山市寺家にある同組合の水田で田植えを体験する。組合メンバーが指導に当たり、米ができるまでの過程や苦労している点なども紹介する。
群馬県出身の小西弘晃副社長・総支配人は「富山の水田を魅力的に感じる」と強調。山本丞(すすむ)企画開発課長は「多くの県内外の人に体験してもらい、地域活性化にもつなげたい」と話している。
プランは両日とも10組限定。価格は大人2万4千円、小学生1万1850円、幼児5250円(1泊2食、税込み、入湯税別)。予約は17日まで、ゆ~とりあ越中のホームページまたは電話076(467)5000で受け付ける。