富山県高岡市出身の女性作曲家が手がけた、富山をイメージしたサクソフォンとトランペットの協奏曲が、高岡市生涯学習センターホールで23日開かれるリサイタルで初演される。奏者は同じく高岡出身の女性3人で、富山の魅力を感じてもらいたいと張り切っている。
リサイタルは高岡市のサクソフォン奏者、谷道実子さんが開く。市内の野村小学校ウインドアンサンブル、芳野中学校吹奏楽部で一緒だった同級生で米国のアナーバー交響楽団トランペット奏者の柴田恵梨子さん、市内のピアノ奏者の中川佳美さんが出演する。
披露するのは、サクソフォンとトランペットのための協奏曲「デュオ コンチェルタンテ」。谷道さんが高岡出身の作曲家、山口景子さん(埼玉)に制作を依頼した。山口さんは25年ほど前、芳野中で教育実習をした際、谷道さんと柴田さんを指導した縁がある。「山と海がある爽やかな富山の風景を思い描いた」と言う。教え子2人への思いも込め、「子どもの頃の夢を実現していて感動する。これからも夢を大事にしていってほしい」と願う。
谷道さんは、晴天の日に雨晴から見た立山と海をイメージできたと言い、「富山の素晴らしさを再確認してもらえたらうれしい」と話す。もともとサクソフォンとトランペットの曲は数少ないとして「今後いろいろな人に演奏してもらえたらいい」と期待した。
午後2時開演。一般2千円、高校生以下千円、未就学児無料(当日500円高)で、アーツナビや市生涯学習センターで取り扱う。