射水市三ケ(小杉)の十社大神は20日、参拝前に手や口を清める水「手水(ちょうず)」に射水特産の食香バラを浮かべた。無病息災などを願う30日の神事「夏越(なごし)の大祓(おおはらえ)」までの期間限定で、ピンク色の花が水面(みなも)を覆い、豊かな香りが周囲を包んだ。
食香バラは精神安定やリラックスの効果が期待できるとされ、古くから薬用などに活用されてきた。射水市大門地域で地元住民らが栽培に力を入れている。
神社は伊勢神宮の分社で、同神宮のバラ園が名所となっていることにちなみ、食香バラを後押ししようと昨年、食香バラ手水を初めて実施。初めて訪れる参拝者がいるなど人気だったことから、今年も企画した。
参拝者を迎える行事としてはこの他、22~30日に宝物殿で、橋下条(小杉)の金瀬家から寄贈された加賀藩ゆかりの甲冑を特別公開する。