越前国府の発掘調査で確認された遺跡をVRで体験する児童ら=6月23日、福井県越前市武生公会堂記念館

越前国府の発掘調査で確認された遺跡をVRで体験する児童ら=6月23日、福井県越前市武生公会堂記念館

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越前国府の発掘調査された遺跡、VRで探索 福井県越前市で体験会

福井新聞(2024年6月25日)

 越前国府の所在地特定を目指す福井県越前市国府1丁目の本興寺境内の発掘調査で確認された遺跡のVR(仮想現実)体験会が6月23日、市武生公会堂記念館で開かれた。市内の児童らが専用ゴーグルを通した立体画像で遺跡内の探索を楽しんだ。

 越前市教委は昨年度、国府内の施設を区画していた可能性がある溝などが発見された遺跡の形状を立体データで記録。現場を埋め戻した後も遺跡の様子に触れてもらおうと、VR体験の場を随時設けている。この日の体験会には小中学生6人が参加した。

 ゴーグルを装着すると実物大の遺跡が目の前に映し出され、不思議な感覚を受けた様子。足元を気にしながら慎重に歩き回り、見つかった溝や柱穴の位置を確認していた。出土品などの解説機能もあり、同市吉野小4年の近藤佑哉さんは「本物みたいに見えて、わくわくした。国府のことはあまり知らなかったけれど勉強になった」と話していた。

 本年度の発掘調査で出土した土器片の洗浄や接合の作業も体験した。

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