福井県南越前町の第32回はすまつり(福井新聞社後援)が6月29日、同町中小屋の花はす公園で開幕した。世界約130種類の花ハスをめでながら多彩な催しを楽しめる。見頃は品種や気候によるが、おおむね7月上中旬となりそう。8月12日まで。
町によると、今年は6月14日に初の開花が確認された。気温が高いため、例年より1週間ほど早いという。29日には濃いピンクの花が特徴の「大賀蓮」などが咲き、訪れた家族連れらの目を引いていた。ハスの葉に注いだジュースをストロー状の茎で飲む「象鼻(ぞうび)杯」を楽しむ人もいて、にぎわいを見せていた。
花はす温泉そまやまでは関係者向けのオープン祝賀会があり、町議員ら約40人が出席。岩倉光弘町長はあいさつで花はす公園の成り立ちなどに触れ「県内外から多くの人が訪れ、花ハスを堪能してほしい」と述べた。
期間中の土日には、蓮台(れんだい)とちりめんを使った飾り作りなど、ハスに絡めたイベントがある。花ハスと女性モデルを撮る「早朝モデル撮影会」は7月15日に開催。同21日には会場内を巡るスタンプラリーを行い、南越前中の生徒でつくる町の観光PR隊がスタンプポイントで花ハスの種類などを解説する。
最終日の夜には、500個のキャンドルを花に入れた「花はすキャンドルナイト」が辺りを幻想的な世界に誘い、フィナーレを迎える。
土日祝日はハピラインふくい今庄駅や南条駅などと花はす公園を結ぶ無料シャトルバスを運行する。イベントの問い合わせは同町観光まちづくり課=電話0778(47)8002。