越前市王子保地区の人工巣塔から巣立ったコウノトリ=6月24日、福井県越前市大塩町(市提供)

越前市王子保地区の人工巣塔から巣立ったコウノトリ=6月24日、福井県越前市大塩町(市提供)

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コウノトリ7羽巣立つ 福井県越前市で野外繁殖 5年連続

福井新聞(2024年7月4日)

 福井県越前市は7月3日、市内の人工巣塔3カ所で生まれた国の特別天然記念物コウノトリのひな計7羽が巣立ったと発表した。市内で野外繁殖によるひなが巣立つのは5年連続となった。

 同市王子保地区で初めて誕生した大塩町のひなは、雄2羽が6月20日と24日にそれぞれ近くの水田に降り立ち、巣立ちを確認した。個体番号はJ0725とJ0726で、地元の王子保小児童が考案した「ピノ」「ルイ」の愛称が付けられた。

 ひなの愛称について、市はこれまで行ってきた地元への考案依頼をしなかったが、愛好家から要望する声があり、地元住民の働き掛けを受けて同校が校内募集を行った。

 同市坂口地区の下中津原町では雄1羽(J0724)が25日に、同市白山地区の安養寺町の雌4羽(J0720~J0723)は16日から7月2日にかけ、巣立ちが確認された。J0724の愛称は、坂口小と武生二中坂口分校の児童生徒が考えた案から「カナタ」が選ばれた。

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