生徒が廃棄野菜で育てたウニを試食する熊野さん(右)

生徒が廃棄野菜で育てたウニを試食する熊野さん(右)

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駆除ウニ「クリーミー」試食会でシェフ太鼓判 氷見高生、廃棄野菜で養殖

北日本新聞(2024年7月9日)

 氷見高校海洋科学科の3年生が食用化を目指し、廃棄野菜で育てているウニの試食会が8日、氷見市姿の県栽培漁業センターであった。美容と健康の体験型施設「ヘルジアンウッド」(立山町)のシェフ、熊野泰博さん(38)が味わい、「味と(取り組みの)ストーリー性からとても良い食材」と太鼓判を押した。今後、熊野さんが商品化を検討する。

 氷見高校海洋科学科は2022年度から地元の海岸で磯焼けの原因となるウニを駆除し、養殖する実験に取り組んでいる。23年度からは一般社団法人「とやまのめ」の仲介で規格外の廃棄野菜を餌に活用。今年5月には同校と「とやまのめ」が包括連携協定を結び、商品化に向けた取り組みを加速させている。

 生徒はコマツナまたはミニトマトを与えて約1カ月半育ててきたウニの殻を割り、身を取り出した。熊野さんは餌が異なるこの2種類を食べ比べ、「思った以上においしい。コマツナを与えたウニはクリーミーで味がしっかり。トマトの方はウニの味というより、野菜寄りの味がした」と述べた。身の量の確保が課題としつつ「使い方を考え、形にしたい」と語った。

 熊野さんの感想を聞いた上田聖夜さんは「頑張って育てているので、うれしい。量の課題を頑張って解決していきたい」と話した。

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