JR富山駅前を走る市内電車環状線「セントラム」。後方では市電が富山駅高架下へ乗り入れるための工事が進む=富山市新富町

JR富山駅前を走る市内電車環状線「セントラム」。後方では市電が富山駅高架下へ乗り入れるための工事が進む=富山市新富町

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市電の富山駅乗り入れは新幹線と同時開業

北日本新聞(2014年12月31日)

 富山市と富山地方鉄道は、路面電車南北接続事業により北陸新幹線富山駅高架下へ乗り入れる市内電車が営業運転を開始する開業日を、北陸新幹線と同じ来年3月14日とする方針を固めた。前日の13日には開業記念式典を行う。新幹線駅に路面電車の停留場を設置して乗り入れを行う国内で前例のない事業は、県民が待ち望んだ悲願の北陸新幹線開業と同時に大きな一歩を踏み出す。

 北陸新幹線富山駅高架下への市内電車乗り入れは、市と富山地鉄が進めている路面電車南北接続事業の第1期事業となる。富山駅高架下には市電の新停留場「富山駅」が設けられ、市電や市電環状線「セントラム」が乗り入れる。駅南側の路面電車走行空間の整備工事は今月で完了。1月からは信号設備試験や検査、2月から試運転が始まる。

 第1期事業は、市が軌道を保有し、富山地鉄が車両を運行する「上下分離方式」で整備している。現在、丸の内側から北に進むと駅前で右折する軌道を、富山駅高架下まで約160メートル延伸することで乗り入れが実現。市電と新幹線、在来線をスムーズに乗り継ぎできるようになる。

 第1期事業は、北陸新幹線より一足早い開業も検討された。富山地鉄による運転士の習熟運転に十分な時間を確保する必要があることや、新幹線開業とともに現在の仮駅舎から移転する在来線の改札と停留場を結ぶ動線が短期間に変わることを避けるため、開業日を新幹線と同じ3月14日とすることにした。

 路面電車南北接続事業は、第1期事業に続き、富山駅北側から岩瀬浜までを結ぶ富山ライトレールを富山駅高架下へ引き込む第2期事業が行われる。現在地上を走っている在来線を県が順次高架化し、地上の軌道を撤去する作業を行った上で、市が高架下に富山ライトレールの軌道を整備する工事を実施。これらに約4年かかることから、市電とライトレールが結ばれるのはおおむね2019年度になると見込まれている。

 富山駅への市電乗り入れにより、市は富山駅周辺地区と、西町・総曲輪地区のアクセスが強化され、人の流れがより活発になることを期待している。市は、開業の約1カ月前からセントラムの車両に記念ラッピングを行うとともに、告知ポスターの掲示や市ホームページでの案内などを行い、積極的にPRする。

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