水の冷たさを感じながら川遊びする家族連れ=5日、上松町の赤沢自然休養林

水の冷たさを感じながら川遊びする家族連れ=5日、上松町の赤沢自然休養林

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長野県内 大型連休、魅力生かし誘客 「財布のひも固い」の声も

信濃毎日新聞(2015年5月6日)

 まとまった休みを取りやすい暦となった今年の大型連休は天候にも恵まれ、県内観光地は5日も大勢の人出となった。各地域とも北陸新幹線(長野経由)金沢延伸や善光寺(長野市)御開帳などタイミングを生かした誘客を図り、効果を上げている格好。ただ、一部業者からは「財布のひもは固い」との声も。景気回復を願う声は根強い。
 長野地方気象台によると、4月29日〜5月5日に県内の広い範囲で雨が降ったのは4日だけ。ほかは晴れの日が多く、5日も青空が広がった。
 県内で唯一、新幹線新駅ができた飯山市の飯山駅。自転車の貸し出しは、連休前の週末は1日10台程度だったが、2〜5日は2〜3倍程度に増えた。北佐久郡軽井沢町の軽井沢駅でも、駅前などで貸自転車店を営む松崎康郎さん(67)は「富山からのお客が多い」と話す。
 善光寺庶務部長の清水雄介・徳寿院住職(41)によると、参拝客数は「感触としては前回並みか前回を上回る水準」。5日の回向柱の参拝は最大で2時間待ちだった。
 御開帳効果は他地域にも。松本市の松本城には5日までの11日間に昨年同期より1割余多い4万6千人近くが入場。管理事務所は「車で善光寺へ足を延ばす人もおり相乗効果もあったのでは」とする。
 茅野市では、国宝土偶「仮面の女神」を収蔵する市尖石(とがりいし)縄文考古館の連休中の1日最大入館者数が490人と、前年同時期より14%増えた。「女神」は現在、長野市の県信濃美術館に貸し出し中だが、「国宝指定効果があるかもしれない」と職員。岡谷市岡谷蚕糸博物館では3〜5日の1日平均入場者数は約230人で、通常時の2倍超。昨年、群馬県富岡市の富岡製糸場が世界文化遺産に登録され、製糸関連施設に注目が集まっている効果もあるとみる。
 北アルプス上高地は山岳観光を楽しむ人でにぎわう。上條敏昭(としてる)・上高地町会長(65)は「来年から祝日『山の日』(8月11日)が始まることの追い風もあるかもしれない」。中ア千畳敷に通じる駒ケ岳ロープウェイの4月29日〜5月4日の利用者は3706人で昨年同期間を300人余上回った。倒木や雪崩の影響などで3月まで約3カ月運休しており、担当者は「(連休に向け)社を挙げて準備してきた。期待はあった」と言う。
 木曽郡上松町の赤沢自然休養林には5日、県内外から家族連れなど600人以上が訪れた。御嶽山噴火の影響があってか、森林鉄道の団体客の予約は例年より少なめというが、6月13、14日には観光協会などが休養林で復興イベントを計画。再起を目指す。
 飯田市立動物園には5日、開門前から人が並び、入場者数は2千人超に。孫と来た下伊那郡豊丘村の主婦毛涯美鈴さん(57)は「天候に恵まれてよかった」と喜んだ。
 ただ、人出は好調なものの売り上げには結び付いていないとの声も。上信越道信濃町インター近くの「道の駅しなのふるさと天望館」では、連休中の売り上げが昨年よりは多いが、前回御開帳時より少ないと漏らす。善光寺門前の土産店主(85)は「参拝客数の割には土産物の袋を持っている人が少ない」と話した。

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