北アルプスを貫いて大町市と富山県を結ぶ立山黒部アルペンルート上の黒部ダム(富山県立山町)で26日、今季の観光放水が始まった。初日から大勢の観光客が訪れ、高さ186メートルのダムの壁面2カ所から勢いよく噴き出す水しぶきに歓声を上げていた。
毎秒15トンの水が霧状になって飛び出し、しぶきが宙を舞うように落ちていく。ダムを見下ろす展望台からは残雪をかぶった立山連峰が楽しめ、訪れた人が記念撮影をしていた。北海道釧路市からツアーで初めて訪れたという荒井昭雄さん(64)、静子さん(67)夫婦は「想像以上の迫力」と満足そうに話した。
今年は10月15日まで毎日行われる予定。北陸新幹線(長野経由)の延伸効果で観光客の増加が期待されている。