子どもが興味を持つ仕掛けを施した展示室

子どもが興味を持つ仕掛けを施した展示室

長野県 白馬・安曇野

いわさきちひろ没後50年 安曇野ちひろ美術館で企画展、「あそび」「自然」「平和」テーマに

信濃毎日新聞(2024年3月2日)

 安曇野ちひろ美術館(松川村)で1日、絵本画家いわさきちひろ(1918~74年)の没後50年を記念した企画展「こどものみなさまへ」が始まった。ちひろの絵に込められた「あそび」「自然」「平和」をテーマにした三つの展示を12月まで3期に分けて展開。アートユニット「plaplax(プラプラックス)」の演出で、未就学児も一緒に楽しめる「参加型の展覧会」にした。

 6月2日までの春季の「あ・そ・ぼ」は複数の展示室で約100点を展示。絵本「ぽちのきたうみ」の展示では、高さが異なる木製の台で「通り道」が作られ、ある場所を踏むと犬の鳴き声がする。絵本「あめのひのおるすばん」関連の展示では、曇りガラスに見立てた画面に触れると、デジタル技術で「お絵かき」ができ、1カ所をこするとちひろの作品が浮き出てくる仕掛けがある。

 plaplaxの近森基(もとし)さん(52)は「遊びが絵を見るきっかけになればいい。大人も自分の中にある子どもの心を呼び覚まして楽しんでほしい」と話した。

 作品鑑賞に新しい視点を取り入れようと森口佑介・京都大准教授が、発達心理学の観点から解説したパネルも掲示している。平和にちなむ夏季展は6月8日から、自然にちなむ秋季展は9月7日から。水曜休館。

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信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024030100963
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