赤ワイン用ブドウをタンクに仕込む小西さん(右)ら

赤ワイン用ブドウをタンクに仕込む小西さん(右)ら

長野県 上田・小諸

初の仕込み、高まる期待 東御のワイナリー・人材養成施設

信濃毎日新聞(2015年10月17日)

 東御市和(かのう)で4月に開業したワイナリー(ワイン醸造所)兼人材養成施設、日本ワイン農業研究所「アルカンヴィーニュ」で、初めての仕込み作業が最盛期を迎えている。16日は、小諸市古城の温泉旅館「中棚荘」が同市御牧ケ原で栽培した赤ワイン用ブドウのメルロー約800キロをステンレスタンクに仕込んだ。

 アルカンヴィーニュの社員や同施設が開講している「千曲川ワインアカデミー」でブドウ栽培や醸造を学ぶ生徒らが作業した。黒々と熟れたブドウの房を機械に掛けて枝を払い、果実をタンクに投入していった。中棚荘荘主の富岡正樹さん(59)は「和食の繊細な味に合うすっきりした飲みやすいワインになってほしい」と期待していた。

 アルカンヴィーニュは10月中に、中棚荘を含む外部からの委託醸造や自社ブランド用のブドウの仕込みを終え、11月には発泡酒「シードル」用のリンゴの仕込みに入る。完成したワインは来春から夏にかけて発売する予定だ。

 アルカンヴィーニュ取締役の小西超(とおる)さん(45)は「ブドウを育てて独自ブランドのワインを造りたい人が増えているが、受け入れるワイナリーが足りないのが現状。そうした人たちを受け入れていきたい」と話している。

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