長野県 上田・小諸 軽井沢・佐久・小海線沿線 アウトドア・レジャー
信濃毎日新聞(2024年3月24日)
しなの鉄道の軽井沢駅(軽井沢町)から戸倉上山田温泉最寄りの戸倉駅(千曲市)までを結ぶ直行便「湯けむりNEOネオン号」の4月からの本格運行を前に、23日、関係者向け試乗会があった。車内では同温泉の芸妓(げいぎ)が舞踊を披露。列車運行と月1回の車内イベントの展開で、軽井沢や首都圏から同温泉に宿泊客を呼び込む。
列車は軽井沢駅を午後2時15分に出発し、戸倉駅は同3時14分に到着する。運行日は4月6日から来年3月8日までの土曜日。信州千曲観光局(千曲市)が企画し、新型「SR1系」のうち有料快速に使う仕様の2両編成を貸し切る。途中駅での乗降はできない。
試乗会では関係者ら30人余が乗車。車内では毎月最終土曜日を中心にイベントを開く予定で、この日は芸妓3人が小諸駅や上田駅での時間調整の停車中に「梅は咲いたか」などの曲目の舞踊を披露した。芸妓の天子さんは「自分たちが観光の役に立てるならうれしい」と話した。
今後は芸妓の乗車の他、地元産ワインやアンズなどが楽しめるイベントも計画。日程は同観光局のホームページに順次載せる。小沼浩栄専務理事(57)は「継続的な運行を目指し、しなの鉄道の利用増にもつなげたい」と話していた。
イベントがない日の乗車料は1500円で、千曲市内の指定店舗で使えるクーポン300円分などが付く。イベント実施日は5千~1万円程度を見込んでいる。問い合わせは同観光局(電話026・261・0300)へ。