飯田下伊那地方の獅子舞団体が集う「第8回南信州獅子舞フェスティバル」(実行委員会主催、信濃毎日新聞社など共催)が18日、飯田市で開かれた。秋晴れの下、県内外から家族連れなど昨年以上の人が訪れ、団体ごとの個性あふれる演舞を楽しんだ。
飯伊地方と伊那市から獅子舞や和太鼓の23団体が出演。中心市街地の5カ所のポイントを回り、勇壮な舞や演奏をにぎやかに繰り広げた。
注目の一つは、出演団体の半数以上を占める「屋台獅子」。ほろで覆った大型の屋台の中ではやし方が太鼓や笛を奏で、前方で獅子頭が顔を出して舞う、飯伊地方特有の獅子舞だ。屋台獅子が激しい動きで首を伸ばし、獅子頭が観客に近づくと大きな歓声が上がった。愛知県安城市の会社員、鈴木弘さん(62)は「こんなに大きい獅子は見たことがない。たくさんの変わった獅子舞が見られて楽しかった」と喜んでいた。
子どもらがオリジナルの舞いを競う「第6回創作獅子舞コンクール」もあり、段ボールで作った獅子頭などを使い、5団体が踊りを披露した。
実行委会長の戸崎敬さん(63)は「観客の皆さんと一体となって盛り上げられたと思う。来年以降も続けていきたい」と話していた。