大聖不動明王のイラストが描かれたシールを示す吉沢祐佳さん

大聖不動明王のイラストが描かれたシールを示す吉沢祐佳さん

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武将とじゃんけん、勝ったら名工の石仏シールをゲットだぜ 伊那市の高遠城址で歴史に触れるイベント

信濃毎日新聞(2024年4月7日)

 伊那市の高遠城址(じょうし)公園で6日、甲冑(かっちゅう)の衣装を着た「戦国武将隊」にじゃんけんで勝つと、地元の石仏「大聖(だいしょう)不動明王」のイラストが描かれたシールをもらえるイベントが始まった。石仏は旧高遠藩ゆかりの「高遠石工(いしく)」の名工、守屋貞治(さだじ)(1765~1832年)の傑作。花見を楽しみつつ高遠の歴史にも触れてほしいと、地元の地域おこし協力隊員が初めて企画し、市観光協会も協力した。

 シールは約5センチ四方。険しい表情の大聖不動明王を、漫画のキャラクターのようにかわいらしく描いた。背景がきらきらと輝く素材を使っている。1582(天正10)年の「高遠城の戦い」をイメージし、戦国武将に扮(ふん)した3人のボランティアらが公園内を練り歩き、来園者と次々にじゃんけん。シールを受け取り、「やった」と喜ぶ子どももいた。

 公園では5日に桜の開花宣言が出たばかり。静岡県袋井市から夫婦で訪れた丸野智基さん(64)はシールを手に入れ、「いい記念になった。高遠そばを食べて帰ろうかな」と上機嫌だった。

 イベントは7、13、14日も開く。地域おこし協力隊員の吉沢祐佳(ゆうか)さん(27)=東京都出身=は「高遠に来た人の記憶に残るようなイベントにしたい」と話す。シールは1日千枚を用意。じゃんけんは勝つまで挑戦できる。

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