飯田市虎岩の「嵯峨(さが)坂ざぜん草自生地」でミズバショウが見頃だ。穏やかな日差しを浴びて白く輝き、訪れた人を楽しませている。見頃は1カ月ほど続く見通し。
約20株が駐車場からザゼンソウの自生地に向かう途中に植わっている。花のように見えるのは仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる葉の一部。長さ15センチほどで、ひっそりとたたずむ。自生地ではザゼンソウも数株残る。近くでは桜の古木エドヒガンがあと2週間ほどで満開を迎える見込みで、周辺は一気に春の装いとなる。
一帯を管理する池田健一さん(77)は「この前まで寒かったのに、急に春が来ましたね」と話していた。