長野市鬼無里の奥裾花渓谷の紅葉が見頃を迎え、鮮やかな赤や黄色、オレンジ色に染まった木々が澄んだ秋空に映えている。よく晴れた22日も市内外から訪れた人たちが写真撮影などを楽しんでいた。
同渓谷や渓谷北側の奥裾花自然園に通じる唯一の林道大川線は昨年3月に土砂崩落が発生し、昨季は紅葉を見ることができなかった。今季は紅葉シーズンに合わせ、市が通行止めを一時解除。2年ぶりに渓谷一帯の紅葉を楽しめるようになった。
渓谷に架かる奥裾花大橋では、訪れた人たちが橋からの眺めを楽しんだり、盛んにカメラのシャッターを切ったりしていた。夫婦で訪れた会社員杉山喜一さん(36)は、2年前に転勤で東京から長野市に引っ越し、奥裾花大橋から紅葉を見るのは初めて。「一面に広がる景色を楽しめ、長野市の新たな魅力を知りました」と喜んでいた。