八幡屋礒五郎(長野市)は26日、同社の七味唐辛子缶が1924年(大正13)年に誕生してから100周年になるのを記念し、長野市の県立美術館で「七味缶 食卓であゆんだ100年」と題した展示を始める。看板商品に成長した七味缶の誕生秘話や、歴代商品、同社の新たな取り組みなどを紹介する。5月6日まで。
同社によると、七味缶は六代目の室賀栄助氏が、日本で製造が始まったばかりのブリキ缶をいち早く取り入れて考案。それまでは和紙の袋や竹筒に七味唐辛子を入れて販売していたという。
七味缶は同社の「顔」に成長し、デザインの基本を引き継ぎつつ、さまざまな商品が生まれている。今年1月には誕生当時のデザインを再現した「百年缶」も発売した。同社は巨大な七味缶を載せた営業車「くるま缶」や、より大きな「くるま缶LARGE(ラージ)」も走らせている。
記念の展示は午前9時(26日は正午)~午後5時。入場無料。