タイムトラベラーのオープニングイベントで、着物を着て長野市中心市街地を散策する人たち

タイムトラベラーのオープニングイベントで、着物を着て長野市中心市街地を散策する人たち

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善光寺門前の散策はタイムスリップ気分 訪日客も住民も和装を楽しめるレンタル着物店オープン

信濃毎日新聞(2024年4月10日)

 善光寺門前にある長野市大門町にレンタル着物店「タイムトラベラー」が開店した。一帯が小中学校時代の通学路だったというオーナーの医師、小林秀樹さん(57)=小柴見=がにぎわいを願って開業。門前の雰囲気の中で着物を身に着け、タイムスリップしたような感覚を楽しんでもらう。6日にはオープニングイベントを開催。地元の女性20人を招待して無料で着物を貸し出し、門前の散策を楽しんでもらった。

 タイムトラベラーは、大門交差点近くの旧はんこ店のビルを借り、1~3階を使って営業。着物は約300種類を用意した。侍などに関心のある訪日客向けに男性の和服の正装「裃(かみしも)」など武士らしい装束をそろえたフロアも開設。初心者でも着やすいよう、着物は上下に分かれた「二部式」に仕立て直した。

 店長の祢宜沢愛理さん(56)は「着物を着て非日常を感じてもらいたい。思い出に残る観光になるようにもできたらいい」と意気込む。

 オーナーの小林さんは「善光寺と門前に育てられたような思い」を抱き、地域のにぎわいにつながる活動を温めてきた。新型コロナ禍の水際対策の緩和を受け、足元の訪日客は急回復。「やるなら今だ」と決心した。訪日客と地元客の双方が楽しめる事業を模索し、レンタル着物店を出店することにした。

 6日のオープニングイベントでは、参加者は好きな着物の柄や帯を選び、草履の代わりにスニーカーやブーツを履いたり、ベレー帽やレースのスカートを合わせたりと思い思いにコーディネート。善光寺から北石堂町のかるかや山西光寺まで足を運び、仏画を解説する「絵解き」を体験するなどして楽しんだ。

 参加した大日方雅さん(53)=高田=は「着物で歩くとタイムスリップしたような気持ちになれた。非日常感が味わえますね」と話していた。

 小林さんは「地元の人もそうでない人も、着物を着て歴史や文化を味わう『門前遊び』を楽しんでほしい」と期待する。着物のレンタルは1日3千円から。21日まで内覧会を開き、県内在住者は半額で着物を借りられる(要予約)。問い合わせはタイムトラベラー(電話090・4123・5371、火曜定休)へ。

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信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024040900657
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