例大祭で冬山の安全などを祈願する参列者

例大祭で冬山の安全などを祈願する参列者

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中ア、冬山の安全願い例大祭 千畳敷で関係者

信濃毎日新聞(2015年11月3日)

 中央アルプス千畳敷(標高約2600メートル)で2日、信州駒ケ岳神社の例大祭があった。午前9時の気温は零度前後。みぞれ雪が降る悪天のためホテル千畳敷内で営み、商業や観光、行政、山岳救助などの関係者約40人が秋までに訪れた人の無事を感謝し、冬山の安全を祈願した。駒ケ根市などで中ア県立自然公園の国定公園化、貴重な地形や地質が見られる「日本ジオパーク」認定を目指す動きがあり、期待の声も聞かれた。

 千畳敷へのロープウエーを運行する中央アルプス観光(駒ケ根市)によると、今年4〜10月の利用者は約19万5千人で、例年より少なめ。繁忙期のうち7、8月の利用が伸びなかった一方、平日の中高年層の利用やアジアなどからの海外客が目立ったという。

 同神社大総代の森川優・同社社長(60)は、11月〜翌年6月ごろのロープウエー利用が課題と説明。中アのジオパーク構想に触れ、「われわれも前面に出して利用につなげたい」と話した。

 中ア山麓の自治体などでつくる「中央アルプス山岳観光協議会」は10月、国定公園格上げについて研究部会を設けることを決めている。

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