再び音楽を奏でるようになったカリヨンが付いた時計塔

再び音楽を奏でるようになったカリヨンが付いた時計塔

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カリヨンの音色復活 安曇野・大王わさび農場

信濃毎日新聞(2015年12月22日)

 安曇野市穂高の大王わさび農場で、レストラン近くの時計塔にある鐘「カリヨン」の修理が終わり、十数年ぶりに音楽を奏でるようになった。コンピューター制御で、25日までは「ジングルベル」などクリスマスの曲が流れる。

 同農場によると、カリヨンは12鐘で、1983(昭和58)年のレストラン建設のしばらく後に整備したが、2000年ごろから鳴らなくなっていた。今年9月に時計塔の時計を直したのを機にカリヨンも修理、電気系統の不具合と分かった。

 カリヨンは12音階で、内側のハンマーがたたいて鳴らす仕組み。午前9時〜午後4時の毎正時と午後4時半に自動演奏する。曲は時間ごとに異なり、季節でも変わる。

 修理した大阪府の業者によると、カリヨンを調律できるのは世界で4社のみで、大王わさび農場のカリヨンは正確な調律で評価が高いオランダのフリッツェン社製という。20年ほど前の同社のパンフレットには、同農場のカリヨンの写真も掲載されている。

 同農場の広報室長浜重俊さん(70)は「(2017年の)農場開拓100年を前に修理できてよかった。1時間置きに時を告げながら、次の100年を見守ってほしい」と話していた。

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