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飯田の魅力、映像で海外発信 CATVが番組制作、台湾で放映

信濃毎日新聞(2016年1月20日)

 飯田ケーブルテレビ(飯田市)は、台湾など海外に向けて飯田市の魅力を紹介する放送番組を完成させた。インバウンド(観光誘客)につなげる狙いで、人形劇などの伝統芸能や、天竜川の川下りなどの観光、食文化といった飯田の特長をテーマにした30分番組を計4本制作。「リニア未来都市 飯田トキメキ旅」との番組名で、今月中旬から台湾で放送している。

 県内への外国人旅行者のうち、国・地域別で台湾が最も多い。番組では、発信力が期待できるとして台湾の男性ブロガーBENNY(ベニー)さんと、外務省のポップカルチャー発信使に委嘱されたモデルの木村優さんを進行役に選び、昨年秋から市内各地で撮影した。

 四つのテーマで構成する番組の初回は、サブカルチャーをテーマに市内で開かれる「飯田丘のまちフェスティバル」や、長い歴史を持つ人形劇文化を特集。2回目以降は、地元で人気の焼き肉や市田柿などの食文化をはじめ、南信濃・上村に伝わる伝統行事「霜月祭り」、市内を走ることになるリニア中央新幹線(2027年開業予定)などの話題を紹介している。

 台湾の民放局で16日に始まり、4週にわたって放映する予定。2月8日からは飯田ケーブルテレビでも放映するほか、インターネットを通じた配信もする。同社の吉川治司常務は、海外に飯田を紹介するとともに「(国内向けにも)飯田の魅力を再発見してもらいたい」としている。

 番組制作は同社と飯田市、市のPR事業を受託するコンサルタント会社が連携して企画。日本各地の魅力を海外に発信していく総務省の「放送コンテンツ海外展開モデル事業」に採択され、国の助成を使い事業費1800万円で制作した。

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